猛暑日‼︎熱中症に注意を
まだ梅雨明けの報道はされていませんが、湿度が高く暑い日が続いています。「猛暑日」という言葉が特別ではなくなってきました。
この時期気をつけなければいけないのは「熱中症」です。
誰もが注意をしなければならない熱中症ですが、なりやすい因子の中に年齢や服用している薬があることはご存知でしょうか。
高齢者や子供がなりやすいというのは周知されていることかもしれません。年齢のために体温調節機能がしっかり機能されず、また適切に周囲に体調の変化を訴えたり自身で処置をすることが難しいことが考えられるからです。
さらに小さいお子様や車椅子などを利用されている方は地面に近いところに常にいるため地表からの照り返しの影響を強く受けると言われています。
服用しているお薬にも影響される可能性があります。利尿剤や下剤はもちろん、βブロッカー(心不全や高血圧に用いられる)、カルシウム拮抗薬(高血圧や狭心症に用いられる)、向精神薬などは熱中症のリスクを上げる薬と言われています。お薬を簡単に変えることはできませんから、日頃から水分の摂り方やミネラルの補給、室温や日中の行動など注意をしていくことをお勧めします。
暑い日の日中はあえて外出や運動をせず、必要な場合も10分炎天下で動いたら10分日陰で休むことが必要です。帽子や日傘などを活用しましょう。
水分も喉が乾く前にこまめに摂取を。スポーツドリンクや麦茶、リンゴジュースを薄めたものなどでいいと思います。コーヒーや紅茶は利尿作用が強いので注意が必要です。
また、冷房は夏場は基本つけっぱなしが今の猛暑には基本と考えていいかもしれません。
毎年、夜にクーラーを消していたために熱中症になり救急搬送されたお年寄りが少なくありません。タイマーなどで消したとしても寝苦しくて目が覚めたなら身体のサインです。エアコンをつけて室温を下げましょう。朝は体内の水分が少ない状態です。起きてすぐ倒れてしまう方もいるので目覚めたら水分補給と室温調整をまず第一に。
もしあなたが職場などで管理者の立場にいる方なら、一緒に働く方々や周囲の方の様子に注意していただき、不調の訴えや予兆にはすぐに応えていただきたいと思います。
つい「仕事だから」「もうちょっと我慢すれば」「まだ大丈夫だから」と周囲も当人も思いがちですが、熱中症は命にも関わる病気です。早めの対処で防ぐことができる病気でもあります。
酷暑の夏を乗り越えるために、できる対策は今からしておきましょう。